核武装

2009年8月 9日 (日)

中国の核兵器(1)「中国の核実験」

China596bomb

■中国の核実験リスト(ロプノール核実験場 全45回)

No. 実験年月日 威力(kT) 爆発タイプ 実験目的 備考
1 1964-10-16 22 実験塔 核分裂タイプ(ウラン235) 装置重量1550kg 通称“596”
2 1965-05-14 35 空中投下 Tu-4 No.1の空中投下
3 1966-05-09 250 空中投下 H-6 1回目の核融合実験 ブースター型原爆
4 1966-10-27 12 弾道ミサイル DF-2 装置重量1290kg
5 1966-12-28 300 実験塔 水爆実験 水爆原理の実験のため低威力
6 1967-06-17 3300 空中投下 H-6 水爆実験 世界最速の水爆成功(32ヶ月目)
7 1967-12-24 15 – 25 空中投下 H-6 水爆実験 失敗のため公表せず
8 1968-12-27 3000 空中投下 H-5 水爆実験 プルトニウムの初使用
9 1969-09-22 20 地下 目的不明
10 1969-09-29 3400 空中投下 H-6 水爆実験
11 1970-10-14 3000 空中投下 H-6 水爆実験
12 1971-11-18 15 地表 爆発効果の評価 ブースター型原爆
13 1972-01-07 8 – 20 空中投下 A-5 兵器実証 原爆
14 1972-03-18 170 空中投下 H-6
15 1973-06-27 2000 – 3000 空中投下 H-6
16 1974-06-17 200 – 1000 大気圏内
17 1975-10-27 2 – 5 地下
18 1976-01-23 2 大気圏内
19 1976-09-26 10 大気圏内
20 1976-10-17 10 – 20 地下
21 1976-11-17 4000 大気圏内
22 1977-09-17 20以上 大気圏内
23 1978-03-15 20以上 大気圏内
24 1978-10-14 20 立坑
25 1978-12-14 20以上 大気圏内
26 1979-09-13 ? 大気圏内
27 1980-10-16 200 – 1000 大気圏内
28 1982-10-05 3 – 15 地下
29 1983-05-04 20 – 100 トンネル
30 1983-10-06 20 – 100 地下
31 1984-10-03 15 – 70 地下
32 1984-12-19 5 – 50 地下
33 1987-06-05 ? 地下
34 1988-09-29 1 – 20 トンネル 中性子爆弾
35 1990-05-26 15 – 65 立坑
36 1990-08-16 50 – 200 立坑
37 1992-05-21 700 – 1800 地下 ICBM 弾頭
38 1992-09-25 1 – 2 地下
39 1993-10-05 90 地下 DF-31 ICBM MIRV 弾頭
40 1994-06-10 40 – 50 地下 DF-31 ICBM MIRV 弾頭(推定)
41 1994-10-07 40 – 50 地下
42 1995-05-15 95 地下 DF-31 ICBM MIRV 弾頭(推定)
43 1995-08-17 60 – 80 地下
44 1996-06-08 20 – 80 地下 DF-31 ICBM MIRV 弾頭(推定)
45 1996-07-29 1 – 5 地下

参考資料
1) Nuclear Weapon Tests - China Nuclear Forces:
http://www.fas.org/nuke/guide/china/nuke/tests.htm
2) Database of nuclear tests, China-PRC
http://www.johnstonsarchive.net/nuclear/tests/PRC-ntests1.html
3) 核兵器辞典 小都元(新紀元社2005年)


 本日8月9日は1945年の同日午前11時02分に長崎市に米軍によって原子爆弾が投下され、7万四千人以上の長崎市民が犠牲となりました。これに先立つ広島への原爆投下による約14万人と合わせて犠牲者約22万人あまりの明確な戦争犯罪です。改めて哀悼の意を捧げたいと思います。

 さて、怪しげな市民平和団体が昔からアメリカの核廃絶を叫んでいますが、隣国の北朝鮮は今年5月25日に2度目の核実験を実施し推定4kTの威力を得て成功したと見られています。そして中国は核装備のICBMやミサイル原潜まで持つ世界に認められた核保有国です。しかし、なぜか我々はこの事実に無関心です。私とてそういえば中国は核持ってるんだよなあ、というくらいの認識でした。

 抑止力の核としてならば、使われる事はまず無いのですが、これが外交においてシナ・中共の後ろ盾となり、周辺国侵略に対して世界が声高に非難できない理由となっているのですが、この事もまた親中メディアによって隠されて来ました。先日、NHKが紹介したシルクロードに釣られてロプノールに赴いた日本人が被爆したと騒がれました。ウイグル人だけでなく日本人にも実害が出ている訳です。そこで自分なりに調べて記事を書いて行こうと思います。(続くかどうか分かりませんが。)

 まず中国は1964年10月16日に初の原爆実験を実施し成功しましたが、この日は東京オリンピックの開催期間中(10月10日 - 24日)でした。これが意図的かどうか分かりませんが、いくら冷戦真っただ中とはいえ非常識に過ぎますね。(この事実も村田春樹さんの演説を聞くまで知りませんでした。)ただ、資料によりますとこの数年前より中ソ対立が表面化し、同年7月には対立が決定的となり、10月の実験後の11月に周恩来首相が訪ソして対立が緩和されたとありますので、西側だけでなく対ソ連の核戦略も必要だったのでしょう。(実際にソ連と紛争もしていますし。)

(YouTube)China First Atomic Bomb 1964

これが中国の宣伝フィルムです。中国の核兵器開発で特筆される事は、最初の原爆から32ヶ月にして水爆実験(1967年6月17日)を成功させた事です。これは水爆保有国での最速記録です。(噂では核兵器開発においてはソ連、フランス、そしてアメリカの核スパイからの情報提供があったと言われています。)

(YouTube)Chinese Thermonuclear Test - 中国、初の水爆・核実験

 その後も実験を重ねて、80年代に入ってからも地下核実験を続け、1996年7月29日を最後に核実験は停止しています。リストの最後の方で「DF-31 ICBM MIRV 弾頭(推定)」という項目がいくつかありますが、これは80年代後半に中国のスパイがアメリカの研究所から核弾頭の小型化技術を盗んでいた事件があり、その成果と思われます。これにはW88核弾頭(Wikipedia)の技術が使われていると言われていて、図らずも事件の報告書によって本来機密である核弾頭の情報が世間に知られるなど思わぬ余波があったようです。時のクリントン大統領は事件があったのは就任前の事で、今はスパイ行為は受けていないとしてシラを決め込んだそうで、今も変わらぬその親中振りの一端が伺えます。

 (FAS)ロプ・ノール核実験場の地図

 サヨク市民団体はシナの核兵器については一切口をつぐみますが、お金が出てるんでしょうかね。サヨクの若いのにはシナに留学していたのも多いようですし。そういえば愛知3区の近藤昭一もシナ留学組でした。

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2009年4月22日 (水)

日本核武装への道(1)

核兵器

・核爆弾は原子核(核子)の陽子と中性子の結合エネルギーを利用する事により在来型の爆弾よりも桁違いに大きい爆発威力を持っている。

爆発威力の比較

名称
リトルボーイ(広島型、米) ファットマン(長崎型、米)
アイビー・マイク(米)
ツァーリ・ボンバ(旧ソ連)
W-88 核弾頭(米)
種類
ウラン型原爆 プルトニウム型原爆
熱核実験(水爆)
熱核爆弾(水爆) 熱核爆弾(水爆)
爆発威力
(TNT換算)
15キロトン
15,000 tons
21キロトン
21,000 tons
10.4メガトン
10,400,000 tons
50メガトン
50,000,000 tons
475キロトン
475,000 tons
備考
ガンバレル型
インプロージョン(爆縮)型
人類初の水爆実験。
設計段階では100メガトンであった。
多弾頭化対応。

・核兵器は初期には戦略兵器としての大型の核爆弾しかなく、爆撃機で運ぶしかなかったが、小型化の技術開発が進むと弾道ミサイルへの搭載が可能になり、核 抑止力として相互確証破壊の理論の元、米ソ冷戦下で大量配備された。また英・仏・中いわゆる戦勝五カ国全てが水爆開発に成功し核武装を遂げた。
・米国においては戦略兵器以外にも戦術核兵器として、戦闘機に積めるものから、対空ミサイルや核砲弾、核地雷、果ては個人携行の爆破用など多目的に開発配 備されたが、これらの多くは 既に退役し廃棄されている。
・現在では一部の航空爆弾と空中発射巡航ミサイルを除いては、戦略兵器としての弾道ミサイルの核弾頭としての配備が一般的である。
・英国は核戦力をSLBMに一本化している。

五大国の核戦力

米国
ロシア
英国
フランス
中国
ICBM(固定サイロのみ)
ICBM(固定サイロおよび列車移動型)
SLBM
SLBM
ICBM
SLBM
SLBM

巡航ミサイル(空中発射型) IRBM
巡航ミサイル(空中および艦艇発射型)
巡航ミサイル(空中発射型)

MRBM
航空機用核爆弾(戦術核および戦略核)
航空機用核爆弾(戦略爆撃機のみ)

SRBM
SLBM
航空機用核爆弾(戦略爆撃機のみ)

弾道ミサイルの種類

略称
正式名称
和訳
射程
備考
ICBM
Intercontinental ballistic missile
大陸間弾道ミサイル
5,500km以上
IRBM
Intermediate-range ballistic missile
中距離弾道ミサイル
3,000~5,500km
MRBM
Medium-range ballistic missile
準中距離弾道ミサイル
1,000~3,000 km
SRBM
Short-range ballistic missile
短距離弾道ミサイル
1,000 km以下
射程500 km以下のものは戦術核兵器に分類される。
SLBM
Submarine-launched ballistic missile
潜水艦発射弾道ミサイル 8,000 km前後

・ICBM、SLBM共に現在はMIRV(MIRV: Multiple Independently-targetable Reentry Vehicle)で多弾頭化されているため、核弾頭一つの爆発威力は水爆ではあるが比較的小さい。
・MIRVの核弾頭の数はミサイル1基につき3〜10発程度であり、それぞれ個別の目標を狙う事ができる。

Ivymike

世界初の水爆(熱核爆発)実験。アイビー作戦のマイク爆発(The Mike Shot of Operation Ivy)

Elugelab

10.4メガトンの威力は核実験装置マイクを設置したエルゲラブ島を蒸発させ、環礁に直径1.9km、深さ50mのクレーター湖を作った。

米国最大規模の核爆発は1954年3月1日のブラボー作戦におけるキャッスル爆発の15.0メガトンであり、第五福竜丸事件と映画ゴジラを引き起こした。


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